今月の主題 腎疾患のトピックス
腎疾患の新しい病像
Goodpasture症候群
大沢 源吾
1
1新潟大・第2内科
pp.1148-1149
発行日 1974年9月10日
Published Date 1974/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205567
- 有料閲覧
- 文献概要
Goodpasture症候群は肺出血と糸球体腎炎とを基本病像とし,免疫学的には抗基底膜抗体に基づく病変とされている.1919年にGoodpastureがinfiuenza流行時に,持続性の喀血,貧血,両側肺浸潤を伴い,急速に増悪し,剖検で肺胞腔出血と増殖性糸球体腎炎を示した18歳男子例を記載したのがはじめで,1958年にStantonらがその特異な臨床豫と組織所見から独立疾患としてGoodpasture症候群と呼ぶことを提唱した.以来,報告数が急増し,最近,抗基底膜抗体と糸球体および肺胞壁の基底膜との反応による障害であることが認められるに至った.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.