今月の主題 肺の炎症性疾患—最近の動向
膠原病とアレルギー
Goodpasture症候群
荻間 勇
1
,
山本 保
2
Isamu OGIMA
1
,
Tamotsu YAMAMOTO
2
1新潟市民病院
2新潟市民病院内科
pp.361-363
発行日 1980年3月10日
Published Date 1980/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216440
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はじめに
Goodpasture症候群(以下G症)は,①喀血を説明しうる明らかな変化が肺胞や肺動脈にみとめられない,②多発性動脈炎に類似する血管炎を他の臓器にみとめない,③巣状,またはびまん性腎炎がみられる,などの条件をみたすものとされていた.
1964年以後,本症の免疫組織学的,血清学的知見が集積され,①肺出血,②腎炎,③Anti-Glomerular Basement Membrane Antibody(以下anti-GBM抗体)の三者がみとめられたものをG症とする定義が定着しつつある.
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