今月の主題 自己免疫疾患の臨床
自己免疫疾患治療の実際—私の経験
汎発性強皮症
石川 英一
1
,
田村 多絵子
1
1群馬大皮膚科
pp.743-745
発行日 1974年6月10日
Published Date 1974/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205451
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症 例
患者 林○シ,49歳,女.
現病歴 昭和47年夏頃(48歳)から右下腿伸側に浮腫感をおぼえたが,とくに治療をせず放置しておいたところ,次第に両下腿におよんできた.またこの頃から月経が不順になってきた.翌年4月頃から手のこわばり,しびれ感ならびに下腿の皮膚が硬くなったのに気づいた.全身症状はない.初診時,顔面やや浮腫状,指,手背は浮腫性硬化を,前腕は浮腫性,また下腿から足背にかけては浮腫性硬化を認め,舌小帯の短縮が顕著であった.
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