特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
II 呼吸器
4.気管支拡張症治療の要点
体位ドレナージの適応とポイント
谷本 普一
1
1虎の門病院呼吸器科
pp.1622-1623
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205033
- 有料閲覧
- 文献概要
目的と原理
気道過分泌による粘稠な痰の貯留は,気道を閉塞し,とくに閉塞性肺疾患では,ガス交換へ影響することが多大である.気道内の痰の貯留は,細菌感染をまねきやすく,気道感染が繰り返されると,気管支線毛上皮細胞の破壊など,気道防御機構が障害され,痰の喀出困難が増強する.
体位ドレナージpostural drainageは,各肺葉気管支の解剖学的区分にもとづき,種々の体位をとることにより,重力を利用し,水が低きに流れるように少ないエネルギーで効率よく痰の喀出を促す方法である.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.