今月の主題 転換期に立つ検診
検(健)診実施上の問題点
子宮癌検診
天神 美夫
1,2
1佐々木研究所附属杏雲堂病院婦人科
2東京都がん検診センター・婦人科
pp.984-985
発行日 1973年8月10日
Published Date 1973/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204851
- 有料閲覧
- 文献概要
日本における子宮癌検診の歴史は古い.胃癌の検診とともに子宮癌検診は日本の集団検診の大きな2つの柱となっている.子宮癌,とくに子宮頸癌は最も集検にむいている癌の1つに考えられる。胃を含めて内部臓器の癌は簡単な検査では発見しにくいし,また一人の患者を検査する場合でも時間がかなりかかると考えねばならないし,極めて初期のものをひろいあげるには大変な努力が必要になる.
子宮頸癌では,その発生部位が子宮腟部または子宮頸管内にあること,および癌発見の主力武器が細胞診とコルポスコピーである点から,肉眼では不明な初期の癌でも検出することが可能になってきている.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.