一般医のための救急診療のコツ
救急患者が多発したときの救護
藤田 五郎
1
1自衛隊衛生学校
pp.68-69
発行日 1971年1月10日
Published Date 1971/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203472
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この頃,災害対策ということが,真剣に考えられるようになり,大都市にもしも大地震が起こったらという想定のもとに,避難計画をたてたり,救助活動を考えたりするようになった.また,交通事故などで外傷患者が多数発生したときを考えての救護訓練にも,地区医師会も積極的に参加して行なわれるようになってきたのは大変よろこばしいことである.これも,人命尊重の思想が満ちあふれてきた現われであろう.医師会とか救急病院協会などの招きでお話しする機会がときどきあり,そのつど感ずる問題は,"集団患者を診療するのに秘訣は何なのか"という,解決のポイントを求めておられる事情がよく伺えるので,その点の考え方と実際について述べてみたい.
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