特集 救護システムと救急医療
救護システムの現況
岡村 正明
1
Masaaki OKAMURA
1
1消防大学校
pp.272-277
発行日 1983年5月15日
Published Date 1983/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206689
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■はじめに
事故災害で傷ついた国民の生命身体が1人でも救われ,しかも少しでも多く社会に復帰できることを願わない国はない.しかし一方事故災害は,時と所を問わず発生することから,傷ついた国民にとって,その場所や時間で運不運がないように努めようとすると,国としても地方行政府としても相当の努力が,人的にも物および金の面からも必要となってくる.
従って,世界の主要文明諸国では,それぞれの国情に応じ,どのような対策をとることによって効率的にその目標に達しうるかについて,各方面の意見を求め,また研究調査を行って,これを救急医療サービス・システム(E.M.S.S.)あるいは救護システムという形でとりあげ,それを強力に実施し,また効果をあげている.
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