内科医のための小児診療の手引き
熱性痙攣
浦田 久
pp.66-67
発行日 1971年1月10日
Published Date 1971/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203471
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熱性痙攣とは
熱性痙攣とは乳幼児にみられる一種の機能性痙攣で,体温が急激に上昇するときにおこる非反復性痙攣をいう.成人ではインフルエンザなどの急性感染症で,とつぜん高熱をもって発病するとき,よく悪寒戦慄を訴えるが,これが乳幼児では痙攣の形であらわれる.熱性痙攣は発病初期にみられるため,初期痙攣initial convulsionとも呼ばれることがある.体温が徐々に上昇するときは熱性痙攣はおこらない.このことは実験的にも証明されている.
熱性痙攣には次の3つの条件がある.
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