連載 災害看護―金田和子の救護人生から学ぶ・5
救護は「心」
大和田 恭子
1
1日本赤十字社医療センター
pp.422-425
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901210
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
後輩へのまなざし
去る3月8日朝,東京目黒で営団地下鉄日比谷線の脱線衝突事故が起きた。多くの方々が死傷し,筆者の所属する日赤医療センターも数名の被災者を受け入れた。
筆者は救急部の婦長として,第一報が入ると同時に救急外来の体制を整え,医師や他の看護婦らとともに次々に搬送されてくる負傷者の処置に当たった。救急外来はさすがに混乱を極めたが,診療中の医師・看護婦だけでなく,事務をはじめとする他職種の職員も大勢応援に駆けつけてくれ,その協力のもと比較的迅速に救急処置を終了することができた。その傍らに教え子の看護婦や医師の動きを見守る金田の姿があったが,その表情は満足気であった(かどうかは,残念ながら定かではない)。
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.