全国教室めぐり
医師としての責任感を自覚して—群馬大・第2内科
白倉 卓夫
1
1群馬大第2内科
pp.1461
発行日 1970年9月10日
Published Date 1970/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203339
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第2内科学教室は昭和29年4月に開講された若い教室でありますが,この間,初代教授に村上元孝現金沢大学教授を,ついで中尾喜久現東京大学教授をお迎えした後,3代目鴫谷亮一教授を教室主任としてお迎えして今日に至っております.したがって教室の主たる専門分野も循環器,血液そして再び循環器と変遷しましたが,学問への情熱は消されることなく,いつもしっかりと受けつがれてきました.
しかしながら最近までつづいた青医連運動を始めとするいわゆる「学園の民主化運動」の波によって,入局ボイコットで一時的に若い教室員を失い,教室員の「老齢化」を招く一方,多くの先輩教室員を社会に送り出して,教室の研究・教育・診療活動はいやでも低下せざるをえない状態となりました.青医連運動も一応の落着をみて,最近多勢の新しい世代を新入医局員として迎えた現在,受けつがれてきた教室の伝統も大いに変貌して,新しい伝統が生まれるであろうと思われ,あらためて教室の再スタートが始まった感が深い.
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