治療のポイント
痛風治療薬の使い分け
佐々木 智也
1
1東大物療内科
pp.1081-1083
発行日 1970年6月10日
Published Date 1970/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203239
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
痛風は高血圧症と似て,いくつかの異なった原因により,結果的には同一の高尿酸血症と痛風発作として捉えられる症状になる.したがって,治療法も本来の代謝異常がどの型であるのかに従って変えられるべきではあるが,個々のケースについてそれを突きとめるのは決して容易ではない.そこで,一歩退いて,一応原発性痛風についてフォーマルな尿酸代謝と発病との因果関係を頭におき,現在している治療がそのどの部分にアプローチしているのか,次にはなにをなすべきなのか,無効であればどのように変えるべきであるのかを知っていることは最低限必要であろう.
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.