話題
脳卒中片麻痺を中心とした物理療法効果判定のむずかしさ—第34回日本温泉気候物理医学会のシンポジウムから
土肥 豊
1,2
1七沢病院
2昭和大
pp.1042
発行日 1969年9月10日
Published Date 1969/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202807
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効果判定の客観化をめざして
去る5月,信大赤羽教授を会長として松本市で開かれた本学会で,脳卒中片麻痺を中心として「物理療法の臨床効果判定上の問題点」と題するシンポジウムが,鹿児島大学の浜田助教授の司会で行なわれ,運動機能面,電気生理学的面,生化学的面脈管学的面の4方面よりの講演と,脈管学的面および筋電図学的面よりの2つの特別発言がもたれた.このシンポジウムでまず考えさせられたことは,ともすれば主観的独断におちいりがちな物理療法の効果判定を,できるだけ客観化し,正当な評価を行なうため偏りのない資料を提供するうえでの問題点の所在を再認識しあうことは,広く物理療法の今後の発展のためにも時を得たものと思われ,この企画に敬意を表したい.
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