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実践講座 私はこうしている—ボツリヌス治療とリハビリテーション・1【新連載】
脳卒中片麻痺
My Practice—Botulinum toxin therapy and rehabilitation: stroke hemiplegia
正田 奈緒子
1
Naoko Shoda
1
1地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターリハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Tokyo Metropolitan Institute for Geriatrics and Gerontology
キーワード:
ボツリヌス療法
,
脳卒中
,
痙縮
Keyword:
ボツリヌス療法
,
脳卒中
,
痙縮
pp.302-306
発行日 2026年3月10日
Published Date 2026/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220540030302
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適応となる病態
1.痙縮とは何か?
脳卒中片麻痺に対するボツリヌス療法の主な適応は「上肢痙縮」,「下肢痙縮」である.しかし外来に「痙縮を治してほしい」と来る患者はほとんどいない.一般向けとしては「手足のつっぱり」と表現されることが多いが,「つっぱり」と聞いて「こむら返り」と間違えて来院する患者もいる.
教科書的には「痙縮とは,上位運動ニューロン症候群の陽性徴候の一つで,腱反射亢進を伴う緊張性伸張反射の速度依存性亢進を特徴とする運動障害」1)と定義されている.しかし,この言葉から患者の姿をイメージするのは難しい.臨床現場では「脳卒中後に麻痺側の上下肢が固くなって,他動的に関節を動かそうとすると抵抗がある,しかしゆっくり動かせば動かないわけではない」という程度のイメージをもっていただければよい.

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