治療のポイント
呼吸不全に対する酸素療法
横山 剛
1
1神奈川県警友会総合病院内科
pp.888-889
発行日 1969年8月10日
Published Date 1969/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202760
- 有料閲覧
- 文献概要
呼吸不全の治療において,酸素の占める位置は最も本質的で重要なものと思われるが,そのわりに酸素療法に関する系統的な研究は比較的少ない現況である.呼吸不全の患者にとってはCO2蓄積よりもO2不足のほうがはるかに危険であるが,これまで酸素投与に伴うCO2蓄積,CO2-narcosisの危険がやや強調されすぎたきらいがあり,酸素投与の機会を失する場合がないでもなかったように思われる.そこで実際の投与にあたって,かかるCO2蓄積や他の副作用をさけ,最も有効に酸素を与えるためのポイントと考えられる点につき述べたい.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.