治療のポイント
帯状疱疹
船橋 俊行
1
1虎の門病院皮膚科
pp.890-891
発行日 1969年8月10日
Published Date 1969/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202761
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帯状疱疹は,炎症の強い小水疱形成を主体とする皮膚病変と,これに伴う種々の神経症状とをあわせそなえたウイルス感染症であることは今さら説明を要しまい.病像の完成した,定型的な症例では,その診断にあたって特に困難を感ずることもないが,発疹の不全型や発症初期の症例では,ときに診断に困惑を感ずることもある.逆にいわゆる重症型となると,皮疹の変化も激しいと同時に汎発性疹も合併し,発熱,全身倦怠感などの全身症状が著明であり,その処置に困惑を感ずることも少なくない.
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