治療のポイント
呼吸器疾患とタバコ—あるheavy smokerと医師の記録から
三上 理一郎
1
1東大中尾内科
pp.210-211
発行日 1968年2月10日
Published Date 1968/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202096
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呼吸器疾患とタバコの問題は,英国では内科医師会(1962),米国では公衆衛生局(1964)によつて「喫煙と健康」という報告のなかで,詳しく論ぜられ,すでに対策が実施されている段階である。私は呼吸器クリニークでの経験から,巻煙草の喫煙を慢性気管支炎・慢性肺気腫発病の一つの大きな原因として以前から強調してきた。ここに,禁煙に成功した慢性肺気腫患者の記録をかえりみながら,禁煙治療の実際をつづつてみたい。
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