診断のポイント
最近の腸チフス
山上 茂
1
1大阪市立桃山病院
pp.208-209
発行日 1968年2月10日
Published Date 1968/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202095
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はじめに
近年伝染病院に腸チフスの診断で入院してくる患者を注意してみていると,発病早期に入院してくる患者では腸チフスでないものがわりあい多く,10病日前後で入院してくる患者に真の腸チフス患者が多い。また熱性疾患にはすぐ抗生物質やステロイドホルモンなどがたやすく使用されることが多く,どうしても腸チフスの臨床症状が変貌を示すようになる。
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