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特集 タバコとアルコール―その似て非なるところ
タバコと人間の歴史―人間に与えたタバコのインパクト
The history of human and tobacco
東 桂子
1
1医療法人社団榊原厚生会新宿NSビルクリニック
キーワード:
①喫煙
,
②依存症
Keyword:
①喫煙
,
②依存症
pp.527-531
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100993
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タバコは不思議な製品である.私たちが物心つく頃には傍らにあり,自分は使用しなくても,周囲の誰かは喫煙し,テレビや映画では,主人公や男性出演者の多くが淡々と喫煙していた.タバコ煙に何が含まれるのか当の喫煙者ですら気にもとめず,「国」が売っているのだから大丈夫と,根拠なく信じていた.
1990年代になり,米国巨大タバコ産業の企業情報の漏出や,関係者の内部告発,公聴会における証言などが続き,タバコとくにシガレット(紙巻きタバコ)の本当の姿が判明しつつある.
本稿では,タバコ会社がいかにタバコ葉に手を加え,現在流通しているシガレットという人類にとって不幸な製品を作り出し,そのシガレットの実態を隠してきたかを述べる.
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