全国教室めぐり
医学のパイオニアを志して—長崎大・第1内科
前田 蓮十
1
1長崎大第1内科医局
pp.1139
発行日 1969年10月10日
Published Date 1969/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202838
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原爆被災から再建へ
第1内科は,大正14年3月創設以来45年の歴史を経ました.初代故角尾 晋名誉教授は本邦肝臓病学草分けのおひとりで,厳格,重厚な学風を長崎の地に培われました.不幸にして昭和20年8月原爆により殉職,同時に教室員多数も運命をともにしました.当時助教授であった横田素一郎名誉教授(現長崎原爆病院長)はその後を継がれ,戦後の教室再建に全力を注がれました.廃嘘の中から1本の試験管を拾い集めることから始まったその復興は,同教授の温厚な人柄のもと教室員一同一致団結してようやく軌道に乗りました.
第3代高岡教授は,昭和34年東大沖中内科助教授よりご赴任になられ,教室の伝統に新風を吹きこまれて早くも10年が経ちました.
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