私の意見
医療の歪みと医師自身の反省
藤田 篤雄
1
1社会保険山梨病院
pp.532
発行日 1966年4月10日
Published Date 1966/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201269
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現在の医療にはあまりにも歪みが多すぎるように思われてならない。わが国の現状には各社会にそれがあるのでやむをえないといつてしまえばそれまでであるが。われわれ公的病院に勤務する者にとつても,多くの不満や,矛盾と思われる点がある。最近,社会保険病院関係でもまず関東ブロックに医師団というものを結成したが,各種の公的病院に勤務する医師がやがて打つて一丸となつて社会に訴える方向に向かうべきであろう。
医師の側から見た医療に関する個々の問題点については,多くの人々がたびたび論じていることであるから,私はこのさい,医師自身の問題について論じ,自己の体験を述べることとしたい。
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