ポイント
反省
二木 シズヱ
pp.65
発行日 1964年12月1日
Published Date 1964/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912472
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この1年間,私は医学書院の編集室の人たちの好意と,多くの若い看護婦さんの支援の手紙にはげまされて,日頃私の感じていること,考えていること,願っていることを書いてみた。もろもろの厚い壁にぶつかりながら足ぶみする時も,あとずさりする時も,看護が私を魅惑してはなさなかった。否生きるという尊さが,人間という未知なるものへのあくことなき探求心が,看護婦という職業をとおして私を捕えてしまったのかも知れない。
住みにくい日本の中にも,腹がたつことの多い世相の中にも,真直ぐにのびようとする足音が,私を勇気づけてくれた。
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