治療のポイント
抗甲状腺剤の使いかた
清水 直容
1
1東大・吉利内科
pp.1341-1343
発行日 1965年9月10日
Published Date 1965/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200981
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
抗甲状腺剤とよばれるものは,ふつうmethyl-thiouracil(商品名Methiocil)やmethimazole(1-methyl-2-mercaptoimidazole,商品名Mercazole)など,下図に示したような化学構造式をもつものでthiourea及びimidazoleの誘導体である。このほかにpropylthiouracilがあるがアメリカでおもに使われており,その使いかたは,methylthiouracilと同様で日本では最近市販された(商品名Thiuragyl)。
これらThiouracil系の抗甲状腺剤の作用機序としてはつぎの3点で甲状腺ホルモンの合成を阻害することが知られている。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.