特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
V 内分泌
2.バセドウ病治療の要点
抗甲状腺剤の使い方—正しい方法と誤った使い方
入江 實
1
1東邦大第1内科
pp.1738-1739
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205084
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甲状腺機能亢進症—バセドウ病—の診断がついた場合,治療の方針としては次の3つの基本的な方法がある.それは,1)いわゆる抗甲状腺剤による治療法,2)手術療法,3)アイソトープ(131I)による治療法である.そのいずれを選ぶかという問題については,それぞれの医師の経験,施設の状況などによって異なるであろうが,もっとも手軽にできるものは抗甲状腺剤による治療である,また手術療法にしてもアイソトープ療法にしても,最初はまず抗甲状腺剤による治療を行なって患者の甲状腺機能を正常化し,その後に,それらの治療法を行なうべきものである.ここでは抗甲状腺剤を用いて永続的な治療効果をあげようとするための抗甲状腺剤療法について述べよう.
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