基礎医学
遺伝生化学—とくに新しい目で見た先天性代謝異常
吉川 秀男
1
,
林 昭
2
1大阪大学遺伝学教室
2大阪大学遺伝学教室第三内科
pp.1251-1255
発行日 1964年11月10日
Published Date 1964/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200577
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先天性代謝異常の研究は,従来はどちらかといえば中間代謝産物の異常として把握され,その疾患の本態の一端をうかがうにすぎなかつたが,最近微生物や昆虫を対象とする分野で得られた豊富な知識に基づいて先天性代謝異常をさらに深く掘り下げようという機運が高まつている。ここでは特にその代表的な例について簡単な解説を試みたい。紙数の関係もあり,遺伝生化学一般については成書を参照されたい。
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