日本列島
県民の受療状況について
伊波 茂雄
1
1沖縄県環境保健部
pp.183
発行日 1983年3月15日
Published Date 1983/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206666
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沖縄
沖縄で国民健康保険制度などの各種社会保険制度が全面的に施行されたのは,昭和47年5月15日に沖縄が日本復帰してからであった.
日本復帰前,沖縄の医療保険は事業の種類を問わず5人以上の従業員を有する全事業所を適用対象とし,医療給付も現金給付であった.またこの制度では当時の人口の約1/2程度がカバーされていたにすぎず,残りの1/2は何等の医療保険制度もなく,生活保護患者,結核,性病,精神病または法定伝染病の患者であって公立病院または保健所で受療する場合を除き,すべて医療費は自己負担であった.したがって軽い病気の場合は売薬に頼る者も多く,受療率は低かった.
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