統計
医療施設における受療患者
菅沼 達治
1
1厚生省統計調査部
pp.11
発行日 1967年1月10日
Published Date 1967/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201611
- 有料閲覧
- 文献概要
傷病の種類について
前号にひきつづき患者調査によつて,病類別にみた受療患者がどのような状態であるかをつぎに記すことにします。
表によりますと,昭和40年7月14日現在,全医療施設における入院患者81万4千のうち,もつとも多いのは結核で,これは24.7%を占めています。また精神病・精神神経症も20.4%で多く,つぎの消化器疾患12.4%,事故・暴力7.6%と比べると,かなりの差がみられます。外来患者では499万4千のうち,17.7%を占める歯牙疾患がもっとも多く,これについで神経・感覚器疾患14.8%,呼吸器疾患13.4%,消化器疾患11.2%の順となっています。つぎに30年の患者数と比べますと,入院では循環器疾患が4.9倍,骨・運動器疾患4.0倍,神経・感覚器疾患3.8倍,事故・暴力3.7倍,精神病・精神神経症3.6倍などが増加のいちじるしいものであります。外来でも骨・運動器疾患と循環器疾患の増加がいちじるしく,それぞれ4.0倍,3.7倍となつています。なお,結核のみは入院,外来とも減少を示しています。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.