他科との話合い 内科と産婦人科
心臓病患者の妊娠・分娩・予後
塩田 登志也
1
,
伴 一郎
2
1国立京都病院内科
2国立京都病院産婦人科
pp.279-284
発行日 1964年5月10日
Published Date 1964/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200290
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●心臓病を持った母体の死亡率
伴 私ら,心臓のことはよくわからないものですから,何か怪しいと思うと,心臓センターなり,内科なりに見てもらう。けれど,私どもがまわしたものの中に,案外なんでもない,生理的心雑音だというような例もあるでしょうね。
塩田 実際,器質的変化があるかどうか,むずかしい例もありますね。妊娠すれば,ヘルツにある程度負担がかかりますから,隠れていた弁膜症がみつかるということもあるでしょうし,また横隔膜が上がってくるためか,心臓が大きいように見えたりしますから,鑑別がむずかしい例がありますね。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.