今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識
Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療
4.妊娠・出産にかかわる疾患の治療と注意点
[妊娠・分娩] 無痛分娩
照井 克生
1
1埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター周産期麻酔部門
pp.645-647
発行日 2005年4月10日
Published Date 2005/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100304
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1 診療の概要
分娩・出産に伴う子宮収縮や会陰部の伸展に伴う痛みを和らげるに方法には,(1)薬物によらない方法と,(2)薬物を用いた方法がある.前者の代表としてラマーズ法による呼吸訓練があり,精神予防法,アロマやマッサージ,イメジェリーに加えて,鍼や経皮的電気刺激法(TENS)もある程度の効果がある.
これらの方法を用いても鎮痛効果が不十分な場合,薬物を用いた方法が必要となる.薬物を用いた無痛分娩法は,(a)全身投与法(いわゆるバランス麻酔が含まれる),(b)区域麻酔法に分けられる.
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