器械の使い方
ハンマーとそのえらび方
安芸 基雄
1
1虎ノ門病院神経科
pp.234-235
発行日 1964年5月10日
Published Date 1964/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200278
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深部反射を検査するに用いる器具として(打腱器)ハンマーは欠くべからざるものである。しかしたとえば聴診器が生理学的に種々検討されているのに比べると,ハンマーの具備すべき条件については,これを用いる人びとの個人的判断に委ねられている面が多く,したがってハンマーの大きさあるいは長さなどきわめてまちまちであると言ってよい。もちろん筆者自身これに対し生理学的検討を試みたこともなく,ただ日常ハンマーを手から離すことのできない臨床家としての立場から,ハンマーの条件について二,三の所感を述べてみたい。それにはまずいわゆる腱および骨反射(深部反射)の生理的本質から考えてゆくのが順序であろう。
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