原著
単腎患者の妊娠・分娩
花岡 仁一
1
,
湯沢 秀夫
1
,
佐藤 芳昭
1
,
梶野 徹
1
,
広橋 武
1
,
丸橋 敏宏
1
,
竹内 正七
1
Jinichi Hanaoka
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.635-638
発行日 1982年8月10日
Published Date 1982/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206675
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妊娠は母体の全身に特異的な変化をもたらす。とりわけ腎に対してはときとして重大な影響を及ぼし,重症妊娠中毒症による腎障害のため妊娠を中絶せざるを得なかったり,また中毒症後遺症により分娩後も腎障害に悩んだりすることも少なくない。
この意味において,妊婦が単腎の場合,母児とも健康に妊娠・分娩を終了することができるかどうかは産科医にとっても大いに危惧するところである。
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