診断のポイント
ASL-Oが陽性の場合
本間 光夫
1
,
藤井 玻黎
1
,
常田 穰
2
1慶大
2慶大医学部内科
pp.51-54
発行日 1964年4月10日
Published Date 1964/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200224
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
SL-Oとその抗体ASL-O
レンサ球菌から分泌される菌体外物質としては,10種類のものが知られている。
そこでレンサ球菌の感染が生体におこると,これらの物質が免疫系を刺激してそれぞれの抗体を生じてくる。そのうちStreptolysin-Oに対する抗体をAntistreptolysin-O(ASL-O)という。現在証明し得る抗体は7種類であるが,ASL-O以外の反応は,基質や抗原の調整が困難で一定の品質のものが得難いため,一般にASL-Oの測定が行われている1)。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.