糖尿病治療のパラダイムシフト 血糖管理に関する新たな展開
インスリン製剤
永井 聡
1
,
吉岡 成人
1NTT東日本札幌病院 糖尿病内分泌内科
キーワード:
Insulin
,
血糖
,
血糖降下剤
,
多剤併用療法
,
低血糖症
,
糖尿病
,
経口投与
,
第III相試験
,
Insulin Degludec
Keyword:
Administration, Oral
,
Blood Glucose
,
Diabetes Mellitus
,
Drug Therapy, Combination
,
Insulin
,
Hypoglycemia
,
Hypoglycemic Agents
,
Clinical Trials, Phase III as Topic
,
Insulin Degludec
pp.39-44
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014057534
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早期インスリン療法の有効性が示されているが,低血糖や体重増加が問題となっている.新規持効型製剤であるinsulin degludecは,42時間以上の作用時間を有しピークのない安定した血中濃度を維持できる.insulin degludecは,insulin glargineに比べ低血糖が少ないことが期待される.insulin degludecは,1日2回基礎インスリンを投与中の患者,頻回の低血糖のある患者,肥満患者に推奨されるが,周術期や高血糖緊急症の患者では推奨されない.早期インスリン療法におけるinsulin degludecの有効性と安全性の実証が期待される.
©Nankodo Co., Ltd., 2014