特集 糖尿病患者を診る―治療と兼科のポイント
糖尿病診療に関する最近のトピックス
SGLT2阻害薬,GPR40作動薬の現況
岩本 正博
1
,
石田 俊彦
2,3
1医療法人社団幸正会岩本内科医院
2NPO法人香川糖尿病支援まんでがん
3医療法人財団博仁会キナシ大林病院糖尿病センター
pp.1506-1511
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107711
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ポイント
◎糖の流れのなかで,腎臓は①尿細管上皮での糖新生,②糸球体での濾過,③尿細管での再吸収によって,血糖を維持している.
◎SGLT2阻害薬は腎糸球体で濾過され,尿中へ排泄された糖の尿細管での再吸収を阻害し,血糖上昇を抑制する.
◎適応は60歳以下・肥満・インスリン分泌が保持・血管合併症がない症例で,DPP-4阻害薬の失敗を繰り返さないこと.
◎投与開始初期の多尿・脱水に注意し,脱水を誘発しやすい状況下では慎重に投与する.
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