特集 虚血性心疾患up to date―内科医によるトータルマネジメント
冠動脈疾患における多面的内科マネジメント
心臓リハビリテーション・生活指導の効用―大きな予後改善効果
長山 雅俊
1
1日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院循環器内科
pp.688-692
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107471
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ポイント
◎心臓リハビリテーションの原則は,長期臥床によるdeconditioning(脱調節状態)をreconditioning(再調節)することである.
◎再発予防を目的としたリハビリテーションでは,運動療法のみならず,患者教育や栄養指導などの包括的介入が重要である.
◎心筋梗塞についての予後改善効果では,死亡率が20~30%低下するという報告が多い.
◎予後改善の機序は,自律神経バランスの改善,冠動脈プラークの安定化,冠危険因子の是正などによる.
◎運動療法における運動強度は,嫌気性代謝閾値レベル,最大酸素摂取量の50~70%,最高心拍数の40~60%,心拍数予備能(HRR)の40~60%,または自覚的運動強度(旧Borg指数)11~13相当が推奨されている.
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