Japanese
English
特集 高齢切断と義肢
リハビリテーション効果と予後
Rehabilitation effect and prognosis for amputation in elderly people.
赤居 正美
1
Masami Akai
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター病院第一機能回復訓練部/同研究所運動機能系障害研究部
1Department of Physical, Occupational & Exercise Rehabilitation, Rehabilitation Hospital/Department of Rehabilitation for Movement Functions, Research Institute, National Rehabilitation Center
キーワード:
下肢切断
,
高齢者
,
循環障害
,
義足
,
アウトカム研究
Keyword:
下肢切断
,
高齢者
,
循環障害
,
義足
,
アウトカム研究
pp.235-239
発行日 2005年3月10日
Published Date 2005/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100060
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高齢者の切断の抱える問題
切断を議論する際,まず強調しなければならないことは,四肢切断術は決して血行再建などの先行する治療結果が思わしくなく,その後始末として行われる手術ではなく,患者の機能向上を目指す積極的な再建手段とみなさなければならない点である.したがって,切断,そして引き続く義足装着の効果を図ろうとすれば,他の疾患と同じく機能面に注目した評価を行うことになろう1-3).
しかし,BI(Barthel index)やFIM(Functional Independence Measure)に代表される汎用的尺度を切断患者に適応してみると,多くの患者ですぐにADL(activities of daily living)は自立して天井効果を認め,義足使用にかかわる予後予測に有用とは言えない4,5).また,切断は患者・その家族を含め心理的な対応も重要になるために,多職種によるチームアプローチとともに,患者自身の受け止め方にも踏み込んだアウトカム評価も必要であろう6).義肢独自の機能評価が求められる由縁である7-10).
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