特集 消化器薬―新時代の治療指針
日常診療のこつ
妊娠時における消化器薬の使い方
稲垣 尚子
1
,
国崎 玲子
1
,
前田 愼
2
1横浜市立大学附属市民総合医療センター・炎症性腸疾患(IBD)センター
2横浜市立大学大学院医学研究科・消化器内科学
pp.132-134
発行日 2014年1月10日
Published Date 2014/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107288
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ポイント
◎炎症性腸疾患(IBD)合併妊娠では,活動期妊娠で流産,早産,低出生体重,先天奇形の合併リスクが増加するため,妊娠時に臨床的寛解が十分得られていることが望ましい.
◎IBD患者における妊娠中の投薬は,海外では概ね安全で妥当と考えられている.
◎IBD合併妊娠と授乳中の投薬については,投薬を中止した場合の再燃リスクと治療のベネフィットを比較検討し,患者に十分な説明を行い適切なinformed choiceを決定する.
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