今月の臨床 妊婦のアレルギー・自己免疫・炎症性疾患─病態と妊婦管理の新しい知見
炎症と妊娠
2.潰瘍性大腸炎,クローン病と妊娠
国崎 玲子
1
,
高橋 恒男
2
,
前田 愼
3
1横浜市立大学附属市民総合医療センター・炎症性腸疾患(IBD)センター
2横浜市立大学附属市民総合医療センター・総合周産期母子医療センター
3横浜市立大学大学院医学研究科・消化器内科学
pp.463-466
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103779
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●若年者に好発する炎症性腸疾患(IBD)では,挙児を希望する患者に,いかに安全に出産・授乳をさせるかが重要な課題となる.
●IBD合併妊娠では,活動期の妊娠で,早産,低出生体重,先天奇形がわずかに増加する.
●本邦患者のデータはまだ乏しいが,海外では,IBD合併妊娠の妊娠中の母体および胎児への最大のリスクは原疾患の活動性で,疾患が管理されているという有益性が投薬のリスクを上回るとする考え方が主流となりつつある.
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