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特集 臨床医のコモンセンス・2―内科医に必要な他科知識
産婦人科
妊娠の早期診断と妊娠時の薬物の使い方
Early Diagnosis of Pregnancy and Drug Use during Pregnancy
川越 慎之助
1
Shinnosuke Kawagoe
1
1山形大学産科婦人科
pp.986-987
発行日 1992年11月15日
Published Date 1992/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900640
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- Abstract 文献概要
・最近の妊娠診断補助薬(いわゆる妊娠反応)は極めて高感度で,妊娠3週末でも高率に陽性となり,4週にはほぼ100%の陽性率を示す.つまり,月経開始予定日の前後で妊娠か否かの判定が可能である.
・ただし,妊娠の確診ならびにそれが正常か,異常かの判断は内診や超音波断層法などによる総合判断が必要であり,6~7週以降になる.
・妊娠に薬物を使用する際には,胎児側のrisk (催奇形,発育障害)と母体側のbenefit (疾患の治癒)を常に念頭において薬剤の選択,投与を行う必要がある.
・ヒトでは妊娠4~12週頃は器官形成期に当たり,薬剤の影響が起こりやすく,かつ重大な障害を発生することになる.この時期を臨界期critical periodと呼び,特に注意を要する.
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