特集 内科診療にガイドラインを生かす
消化器疾患
C型慢性肝炎
藤永 秀剛
1
,
四柳 宏
2
1東京大学医学部附属病院消化器内科
2東京大学医学部附属病院感染症内科
pp.211-213
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107106
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内科診療に役立つ国内外のガイドライン
現在,C型肝炎についての日本のガイドラインには,厚生労働科学研究費補助金肝炎等克服緊急対策研究事業(肝炎分野)「ウイルス性肝炎における最新の治療法の標準化を目指す研究」班によるガイドライン1)と,日本肝臓学会によるC型肝炎治療ガイドライン2)とがある(表1).治療の方針については共通する点も多く,本稿では主に後者に沿って解説する.
肝臓専門医を対象としたガイドラインであり,他領域のガイドラインでみられるクリニカルクエスチョン形式は採用されていない.また非常に短期間で治療法が進歩している疾患のため,recommendationにはエビデンスレベルは付記されず,根拠となる文献が詳細に引用されている.
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