今月の主題 肝疾患の疑問に答える―研修医と内科医のために
治療の疑問に答える
C型慢性肝炎の治療
岩渕 省吾
1
1大船中央病院・消化器肝臓病センタ－
pp.1662-1664
発行日 2004年10月10日
Published Date 2004/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101123
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
治療適応と方法は肝炎の程度，進行度，年齢，ウイルス量，サブタイプなどを総合して判断する．
治療適応で最も重視されるのはALT値である．
ALT正常で無症候性キャリアに近い例は原則的に経過観察とする(☆)．
IFN治療で重視されるのは，開始後8週までのHCV減少(陰性化時期)であり，投与期間，投与法の目安となる(☆☆☆)．
瀉血，除鉄療法は難治性C型肝炎の肝炎鎮静化療法として有用である(☆☆)．
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.
