連載 睡眠時無呼吸症診療の最前線・2
SASに対する口腔内装置治療
成井 浩司
1
,
葛西 隆敏
2
,
富田 康弘
3
,
徳永 豊
4,5,6
,
津田 緩子
7
,
山越 志保
8
,
百村 伸一
9
,
Peter Cistulli
10,11
,
Glenn Richards
12
,
Ian Wilcox
10
,
Grant Willson
13,14
,
Chris Bedford
15
1虎の門病院睡眠センター
2順天堂大学循環器内科・循環呼吸睡眠医学講座
3虎の門病院循環器センター内科
4徳永呼吸睡眠クリニック内科・呼吸器科
5広島大学医学部
6愛知医科大学睡眠科
7九州大学病院口腔総合診療科
8虎の門病院分院呼吸器科
9自治医科大学附属さいたま医療センター循環器科
10シドニー大学
11現オーストラリア呼吸器学会
12レスメド リミテッド(オーストラリアSAS治療機器専業メーカ)
13キャンベラ大学
14Sleep & Lifestyle Clinic
15Somnomed開発部
pp.1478-1482
発行日 2013年8月10日
Published Date 2013/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106953
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
口腔内装置(OA)治療の実際
成井 口腔内装置(oral appliance:OA)は日本において歯科診療報酬による健康保険が適用でき,医科における診断に基づきOAを処方されれば,歯科でOAを作成できます.OAの品質は歯科医師のスキルにかかっていますが,ある程度一定の品質が提供できるTwo-Pieceタイプのものもあります.睡眠時無呼吸症(SAS)に対するOAの場合,通常のモノブロックタイプでは患者の自己負担は約20,000円となりますが,Two-Pieceタイプは高額なことが多く保険ではカバーできないので,すべて患者さんの自己負担となります.
通常のモノブロックタイプでは,口を開けたり飲食したりすることはできません.私も使っているTwo-PieceタイプのOAはフィットも良く,口も開けられて,水も飲めます.最初は使用しても少し鼾(いびき)が残っていましたが,後で下顎の位置の調整もできるので,今は使用中は鼾もかきません.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.