Japanese
English
特集 睡眠時無呼吸症候群(SAS)と心血管障害
SASと心不全
Sleep Apnea Syndrome(SAS) and Heart Failure(HF)
葛西 隆敏
1
Takatoshi Kasai
1
1虎の門病院睡眠センター
1Sleep Center, Toranomon Hospital
pp.685-693
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101292
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はじめに
心不全患者は,夜間に様々な症状,病態を呈し,発症,増悪のタイミングが夜間であったということが少なくない.これは,睡眠という覚醒時と異なる生理状態にシフトし血行動態の変化が起こることが主因と考えられるが,呼吸状態の変化も大きな影響を及ぼしており,心不全患者では睡眠時無呼吸症候群(SAS)の合併が多いことも影響していると考えられる.SASの合併した心不全患者の生命予後は不良であり,SASを治療することで心機能そのものや生命予後の改善の可能性が示唆され注目を集めている.
本稿においてはSASと心不全の関連とその治療について述べる.
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