連載 睡眠時無呼吸症診療の最前線・5
呼吸器疾患とNPPV
成井 浩司
1
,
葛西 隆敏
2
,
富田 康弘
3
,
徳永 豊
4,5,6,7
,
津田 緩子
8
,
山越 志保
9
,
百村 伸一
10
,
髙谷 久史
11
,
Peter Cistulli
12,13
,
Glenn Richards
14
,
Ian Wilcox
12
,
Grant Willson
15,16
1虎の門病院睡眠センター
2順天堂大学循環器内科・循環呼吸睡眠医学講座
3虎の門病院循環器センター内科
4徳永呼吸睡眠クリニック内科
5徳永呼吸睡眠クリニック呼吸器科
6広島大学医学部臨床
7愛知医科大学睡眠科
8九州大学病院口腔総合診療科
9虎の門病院分院呼吸器科
10自治医科大学附属さいたま医療センター循環器科
11虎の門病院呼吸器センター内科
12シドニー大学
13現オーストラリア呼吸器学会
14レスメド リミテッド(オーストラリアSAS治療機器専業メーカ)
15キャンベラ大学
16Sleep & Lifestyle Clinic
pp.2074-2076
発行日 2013年11月10日
Published Date 2013/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107196
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世界の慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)患者の人口は8,000万人を超えると推計されており,また,ステージ3~4のCOPD患者の20%が退院後30日以内に再入院するという現実もあり,医療政策の観点からも対応が求められる重要な疾患であると考えられている.今後,COPD患者の増加も想定されており,治療のみならず予防・診断の発展が期待されている分野である.本テーマにおいて,豪州の医師,Dr. Glenn Richardsの発表を踏まえて意見交換を行った.
Dr. Richardsからは,特にCOPD患者には睡眠障害が高頻度で生じるにもかかわらず,臨床の場面であまり関心がもたれていないことなどから,睡眠呼吸障害に対する検討とその対応について報告された.報告の内容は,以下のごとくである.
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