今月の主題 外来・病棟でのプライマリケアに必要な感染症の知識
緊急性の高い病態
細菌性髄膜炎
高橋 祐二
1
1東京大学医学部附属病院神経内科
pp.1718-1723
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106188
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ポイント
★細菌性髄膜炎は治療の遅れが予後に直結するため,積極的に髄液検査を行い,可及的速やかに治療を開始する.
★髄膜刺激徴候とjolt accentuation signが診断に有用である.
★髄液所見で,初圧上昇,多形核白血球の増多,糖の低下,蛋白濃度の増加を認める.
★Empiric therapyは第3世代セフェム系抗菌薬+バンコマイシン(+アンピシリン),あるいはカルバペネム系抗菌薬を用いる.
★抗菌薬投与直前あるいは同時に副腎皮質ステロイド薬を併用する.
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