今月の主題 外来・病棟でのプライマリケアに必要な感染症の知識
頻度の高い病態
不明熱
成田 雅
1
1太田西ノ内病院内科
pp.1708-1713
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106186
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ポイント
★不明熱の診断に必要な患者情報を得る手段には王道はない.詳細な病歴,身体所見の採取を繰り返し行い,診断の手がかりを得る.
★3種の視点,①全身を見る眼,②局所を見る眼,③患者背景を見る眼が重要である.
★不明熱の診断には,緩急が必要である.病像から一刻を争う場合と,診断に繋がる所見が得られるまでじっと待つ場合の違いを認識する.
★不明熱の診断において,臨床推論の2つの要素である「分析的思考」と「直感的思考」を共に活かす必要がある.
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