連載 アレルギー膠原病科×呼吸器内科合同カンファレンス・22
関節リウマチ患者の急性呼吸不全
岡田 正人
1
,
仁多 寅彦
2
1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人・小児)
2聖路加国際病院呼吸器内科
pp.168-172
発行日 2012年1月10日
Published Date 2012/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105761
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後期研修医(呼吸器内科) 今回の患者さんは健康診断で間質性肺炎を指摘されて,当科の外来に通院していた78歳の関節リウマチ(RA)の女性です.来院2週間前から全身倦怠感が出現し,経口摂取不良となり,体重も減少傾向にあったそうです.1週間前から微熱,湿性咳嗽,労作時の呼吸困難が出現し,RAで通院しているかかりつけの病院でレボフロキサシン500mg/日を処方され,当院入院2日前まで計5日間服用しました.内服開始後も呼吸困難は増悪傾向にあり39℃の発熱も認めたため,家族が救急車を要請し当院救急外来に搬送となりました.2日前からは,食事はほとんど摂れず,飲水もわずかで尿量も低下していたとのことでした.既往歴として,50年前に内服治療された結核と慢性C型肝炎があります.
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