連載 アレルギー膠原病科×呼吸器内科合同カンファレンス・5
関節リウマチ患者の肺炎をみたら―抗菌薬vsステロイドvs経過観察
岡田 正人
1
,
仁多 寅彦
2
1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人・小児)
2聖路加国際病院呼吸器内科
pp.1504-1508
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104591
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後期研修医(アレルギー膠原病科) 今回の症例は12年前に関節リウマチと診断された70歳の女性です.4カ月前に当科外来受診されています.治療はメトトレキサート週8mgとプレドニゾロン5mg/日を10年ほど前から続けているということでした.骨粗鬆症もありましたので,ステロイドの減量を考えましたが,手首とMCP関節(中手指節関節)に腫脹がありCRPも軽度上昇しているため抗リウマチ薬の強化が必要と考え,TNF阻害薬の併用,ブシラミンの併用などの説明を行い,結局は3カ月前にブシラミン100mg/日を追加しました.今回入院の5日前より37℃台の微熱があり,3日前から乾性咳嗽が出現しました.外来受診時に軽度の労作時呼吸困難,乾性咳嗽があり,呼吸数は16/分,パルスオキシメータによるSpO2 95%でしたが,聴診にて両側下肺に捻髪音を認め,同日入院となりました(表1).胸部画像の解説をお願いします.
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