連載 アレルギー膠原病科×呼吸器内科合同カンファレンス・17
膠原病の既往のない急性発症呼吸不全
岡田 正人
1
,
仁多 寅彦
2
1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人・小児)
2聖路加国際病院呼吸器内科
pp.1484-1488
発行日 2011年8月10日
Published Date 2011/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105337
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後期研修医(呼吸器内科) 今回の患者は70歳の女性です.来院2日前から38℃の発熱があり,前日には頭痛を認め,当日には血性の嘔吐を認め,歩行も困難になり救急搬送となりました(表1).既往歴としては高血圧があり,アムロジピンとシロスタゾールが処方されていました.搬送時の動脈血液ガス所見は酸素6lリザーバーマスクでpH 7.507, PaCO2 29.4 Torr, PaO2 70.3 Torr, HCO3- 20.5 mmol/lと呼吸性のアルカローシスを認めていました.胸部X線写真では右肺全体に浸潤影が見られ,胸部CTも撮られています.解説をお願いします.
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