連載 アレルギー膠原病科×呼吸器内科合同カンファレンス・8
器質化肺炎と腎機能障害で紹介された高齢男性の“関節リウマチ”
岡田 正人
1
,
仁多 寅彦
2
1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人・小児)
2聖路加国際病院呼吸器内科
pp.2032-2036
発行日 2010年11月10日
Published Date 2010/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104910
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後期研修医(アレルギー膠原病科) 今回の患者さんは,関節リウマチにて前医で治療を受けていた72歳男性です.既往歴には22歳で肺結核にて保存的治療,10年前からの嗄声があります.2年半前から指趾関節の腫脹と疼痛が出現し,朝のこわばりも伴っていたため,近医で関節リウマチと診断され,プレドニゾロン3mgとブシラミン100mgにて治療されていました.治療開始から6カ月後には喀血のエピソードがあり,気管支鏡を施行されましたが,病理検査,各種培養検査では確定診断には至らなかったとのことです.この時の胸部画像を取り寄せましたので,解説をお願いしてもよろしいでしょうか.
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