今月の主題 外してならない循環器薬の使い方 2012
循環器疾患に対する薬物療法の基本
【冠動脈疾患】
PCI,CABG後の抗血小板薬の使い方
伊苅 裕二
1
1東海大学医学部循環器内科
pp.30-33
発行日 2012年1月10日
Published Date 2012/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105730
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ポイント
★ステントを用いたPCI後には,ステント血栓症という重大な合併症があり,予防には抗血小板薬が必須である.
★ステント使用後の抗血小板療法は,アスピリン+チエノピリジン系の2剤投与が基本であり,ステント血栓症を減らす最も良い組み合わせと考えられている.
★チエノピリジン系薬剤としては,チクロピジン,クロピドグレルの2種に保険適用がある.さらにプラスグレル,チカグレルなど治験中の薬剤があり,今後,使用可能となると予想される.
★ただし,2剤投与は1剤に比べて出血性合併症が増加する.
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